2009年10月31日土曜日

『私は解る!』



語学学校に通うのはこれで4度目になります。1度目:英語・ロサンゼルス、2度目:ドイツ語・カッセル/ドイツ、3回目:ドイツ語・ミュンヘン、それから4年が経ち、再度:ドイツ・ミュンヘン。4度目のこの語学学校受講で確信した事があります。それは、どんな言語を学ぶにせよ、どこの学校に行くにせよ、教室には常に、常に、同じようなキャラを持ち合わせた生徒が存在するという事である。


① 解っていないのに自分の間違った答えを主張してしつこい人

② 片言すぎて理解不明な言葉でぺらぺらと話し、授業内容と全く関係ない話をつなげてくる人

③ 先生より先に質問に答える人を指名する人

④ 当てられた本人が考えてる最中に先に答えを言ってしまう人

虫が泣くような声の人

⑥ 見栄っ張りなオタク

⑦ 普通の人

⑧ 全く先生の話を聞いていない人


ざっとみてこんなものでしょうか。

私は⑦でありたい。(笑)


最近こんな事を思いながら毎日授業を楽しんでいます。

昨日、また1人で笑ってしまった事があるのでここに書き留めておきます。。

私のクラスは超〜基本レベル2といったところで、小学校でいうなら2年生です。

生徒の数は全部で18人と、まぁまぁな数。日本人は少人数を希望する人が多く、先生の質に対しても結構シビアなせいか、この学校で日本人を見かける事はありません。

さて、私のクラスはこういった構成になります:

イラク 4人 (①②④含む)

アフガニスタン 1人 (⑥含む)

コソボ 2人 (④⑧含む)

ベラルーシ 1人 (④含む)

トルコ 1人 (④含む)

オーストラリア 1人

イギリス 1人

バングラディッシュ 1人 (⑤含む)

スペイン 1人

ポルトガル 1人

ブラジル 1人

レットランド 1人

ナイジェリア 1人 (⑧含む)

日本 1人 (私)


なかなかなの人員構成というか、まぁ、バランス取れてるかな。

忙しい人が多く、まだ一度に18人そろった事がないので、宿題をやらない人が必ず2名はいます。先生も、大人相手に宿題についてガミガミ言うことなく、その場で考えさせ答えさせるのだけど、これが時間がかかってしょうがない。

周りの生徒も元々我慢できない人の方が多いので上記に書いた通り、本人を差し置いてすぐ答えを言ってしまうのがいつも数名。私の隣にはイラク人の青年がいます。彼は割と物静かで、あまりでしゃばらず、でも少しだけプライドは高いのか、先生以外の人から自分の間違いを訂正されるとちょっとだけ嫌な顔をします。そんな彼でも1ヶ月経った今はだいたい正しい解答をする隣の私にだけは素直に話しかけるようになってきました。そんな彼が昨日、先生に指されて教科書に載っている単語「Spezialisiert」を読めずにいまいした。するといつものように周りからひそひそ声で「シュペ・・」「シュペツィアル・・」「シュペッツ・・・」と聞こえて来たのですが、誰もちゃんと読めていない。

いつもだったら口出ししないようにしていた私も、なんだか周りのひそひそ声につられ、仲良くなり始めたものだから思わず「シュペツィアリアート・・・」と彼の教科書に指さしながら言ってしまいました。

彼は私の言った言葉を信用してそのままコピー。


答えは:シュペツィアリスィアート



・・・間違っていました


しまった〜〜〜!!

奴らと一緒になってしまった〜〜〜!!

でしゃばって間違えた自分が少し恥ずかしかったのと、この瞬間はほぼ全員がひそひそ声で「シュペ・・・」「シュペ・・」「シュペ・・」と呪文を唱えるように言っていた風景を客観的に想像したらなんだか可笑しかったのでした。

みんな、真剣なのと、「私は解る!」と自信満々だったのだなー・・と。

そして、私もそんな心理に陥って・・やっちまいました。


オーストラリア人の仲良しクラスメイト:ナタリーが作って持って来てくれたハロウィーンカップケーキを、昼休みにほおばりながら1人心の中で笑っていたのでした。調子に乗るといつもこうだ。ははは。


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